首
首 · 2023 · 131 min

序盤の戦慄や男色の濃さで人払いをして、「世の中全部けったいや」「人生なんざ死ぬまで遊び」「みんなアホか」と、そんなセリフを吐く物語の中心人物が其々死んでゆく。なのにどいつもこいつもつまらん雑な死に方をする。後半はそれに笑いさえ覚えるほどにハタからみたら全員マヌケで、どんどんコントと化してゆく。そりゃ徳川が生き残るわな〜ってなる。セクマイの時代を北野武が試しているようだとすら感じる。結果的に悪巧みはダメよねー、ことあとサルも死ぬんだろうしやっぱ首なんかどうだつていいなーとかわりと気付きを与えてくれた感じがした。信長とか羽柴とか百姓とか侍とか、結局みんな適当に死んでいくし取ったもん勝ち。というシニカルな笑いを北野武がコントロールしている感じだった。作品としては全く嫌いではないけれど、重ねて何度も観るものではないかと思います。